インタビュー|練習はレッスン直前のみ?ゆるく楽しく美しさを追求するりほまるさんのピアノ生活

インタビュー|練習はレッスン直前のみ?ゆるく楽しく美しさを追求するりほまるさんのピアノ生活

#ピアノレッスン体験談

最終更新: 2023/12/08

はじめに

お嬢シスによるピアノレッスンを楽しむ人へのインタビューです。

今回は、ゆるく楽しくピアノを続けるりほまるさんへのインタビュー!

ピアノ始めたいけど、継続できるか不安だな…という方に勇気を与える内容になりました。

ぜひご覧ください。

りほまるさんプロフィール

💡
セブンリッチグループに所属。グループ全体の広報と、グループ会社の人材紹介会社に出向して広報を担当している。ピアノは6歳から習っている。

インタビュー

りほまるさんのピアノ遍歴

ピアノを始めてから今までの遍歴を教えてください。

私は6歳からピアノを始めました。きっかけは、2つ上のお姉ちゃんが習っていたからです。先生が家庭教師として家に来てくれる、変わったレッスンスタイルでした。

いつもレッスンの冒頭で聴音の練習をしていて、お姉ちゃんよりも先に答えることができてましたね。「それならあなたも習ってみたら?」と親に言われました。小学校1年生で初めて習い始め、それ以来続けてきました。

高校2年生のときに受験を意識しました。音大を目指すつもりはありませんでしたが、ピアノを続けたかったです。でも、受験生としては楽しくピアノを弾く時間を持つことが難しい。そこで、合法的にピアノを続けるために、教育学部の音楽学科を志望校のひとつに選びました。

すごい!戦略的ですね。

受験では音楽学科は落ちてしまいましたが、ピアノを続けることは達成できました。

大学では音楽関連ではなく、東京女子大学の言語学部に。教育に携わりたいと思い、得意な英語を活かせて、教員免許を取得できる学部に進学しました。先生を目指していましたね。

大学入学をきっかけに上京したため、ピアノを持って行くことができませんでした。趣味として続けたかったので、音大の友達とたくさん交流して。ピアノ科や声楽科、作曲科の友達がいて、よく遊ぶようになりました。たまに、音大の練習室に潜り込むこともありました(笑)。

面白いです。レッスンは受けてなかったんですか?

地元を離れたので、レッスンは高校卒業時にやめてしまいました。大学時代は趣味として続けました。でも、結局、大学の4年間は自宅にピアノがない生活を送りました。

社会人になって1年目に引っ越しをして、少し広い家になったので、実家の電子ピアノを送ってもらい、22歳から再びピアノが家にある生活を取り戻しました。弾くことができるようにはなりましたが、忙しさもあって、本格的には再開しなかったんです。

2020年の3月からフリーランスになり、時間ができたので、またピアノを習い始めました。

今の先生の良いところは「ゆるさ」

今の先生との出会いを教えてください。

当時、江古田に住んでいたので、江古田で個人の先生を探しました。体験レッスンに行って、良い人だと感じたので、1回の体験レッスンを経て決めました。

私は子供の頃から家庭教師のスタイルで音楽を学んでおり、正式な音楽教育は受けたことがありません。バリバリコンクールに出るつもりはなく、楽しく学べる人を探していました。ホームページやブログを見て、雰囲気を感じて体験レッスンに行きました。

印象的だったのは、体験レッスンを探していた当時、その先生のブログを読んだことです。「◯◯さんがレッスンに来てくれました!でも、二日酔いで、通しで2回だけ弾いて帰りました」という記事があり、そのゆるい雰囲気と楽しそうな様子が魅力的で、この先生を選ぶことにしました。

楽しいからこそ、私は3年間も続けることができています。

先生のレッスンのスタイル

ゆるい感じで、「それでは弾いてみて〜」と言われてまず通しで弾いて、最初に「うんうん、いいね!」と言われます。「がんばったね!」みたいな感じです。最初は褒め言葉から入り、その後に左手が出しすぎている箇所や、情景を表現するためにはこう弾く方が良いなどの指摘をもらい、最後にもう一度通しで演奏する感じのレッスンになります。

合計1時間で、3曲もしくは多ければ4曲演奏します。

最近練習している曲は何ですか?

最近練習している曲は、バッハの平均律、ブルグミュラー18の練習曲、そしてベートーベンの悲愴1楽章です。悲愴は12月頭にある発表会で演奏する予定です。

また、連弾もあります。『Can you cerebrate?』を、発表会で別の生徒さんと一緒に演奏します。

練習時間はどれくらい確保できていますか?

練習時間は、発表会前ではない場合は、前日や直前にまとめて行ってしまっていますね。これは、子供の頃から変わっていません。発表会前は、1日あたり約1時間ほど練習します。

曲によっては、しっかりした曲であれば約2ヶ月の練習期間がかかりますが、軽めの曲では1週間から1ヶ月程度です。譜読みは早い方かもしれません。

発表の機会はどれくらいありますか?

年に一回あります。

会社などでは披露する機会はありませんが、いつかストリートピアノを弾いてみたいです。渋谷のマークシティなどにピアノが置いてありますし、最近は出張が多く羽田空港に行く機会が増えたので、いつか羽田のピアノを弾きたいです。

紅白に出演する方々、中島みゆきさんの『糸』など、Jpopを弾きたいです。今の先生なら全然教えてもらえるし。昔の先生だったら基本的にはクラシックだけを弾いていたかもしれません。

今の先生のおすすめポイントを教えてください!

とにかくゆるくて楽しいです。クラシックもJpopもやらせてもらえます。

先生の発表会は独特で、連弾なども固定メンバーではなく、去年とは違う人と組んでいることもあります。1人だけではなく、他の人と一緒に音楽を作る機会を与えてくれます。ピアノを習っているのに、フルートで登場してセッションが始まったりすることも。ピアノの発表会というよりも音楽会のような感じです。形式にとらわれない発表の場を作ってくれるので、とても楽しいです。

先生は普段のお仕事はピアノ教室をしながら、大学でもピアノを教えています。保育士さん向けにも教えているそうです。

物語がきっかけでラヴェルの曲に取り組んだ

今までやった曲で印象的だったのは?

高校3年生のときに弾いた「愛の夢」です。1番ピアノを弾いていたときに取り組みました。思い出深い曲ですが、最近はあまり弾けていません。

大人になってから印象的だった曲は、去年の発表会で演奏したラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』です。

ただ、ラヴェルは難しかったです。このタイミングでこの音!?みたいなのもありました。

ラヴェルいいですね。曲に興味を持つきっかけとかありましたか?

中学生の時に『いちご同盟』という小説を読んでいて、その中で「亡き王女のパヴァーヌ」が登場します。病気の少女に聴かせてしまって、彼女にとってはいやな思い出になってしまったかも…と主人公が悩む様子が描かれていました。

『いちご同盟』 : PIOピアノ雑記帳
「いちご白書」と混同していた私。本作がこんなピュアな内容とは知りませんでした。ピアノ曲(ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」、ベートーヴェン「田園ソナタ」)の扱いにも納得です。著者: 三田誠広出版社: 集英社価格: 410円頁数: 254P発売日: 1991年10月18日音楽室
https://piopiano.blog.jp/archives/31514666.html

私は小説をきっかけにその曲を聴いてみて、ずっと演奏してみたいと思っていました。しかし、当時のピアノレッスンではその曲は教えてもらいませんでした。先生からは別の曲を指定されており、私自身もその曲についてを伝えることはありませんでしたね。

ピアノが出てくる作品は好きですか?

『のだめカンタービレ』が好きでした。大人になってから、単行本を再度購入しました。新装版ではなく、古い版です。

また、『四月は君の嘘』もおすすめです。バイオリンのコンクールの伴奏者が描かれています。

ベートーベンが好きだけど、憧れの曲はショパン

好きな作曲家は?

ベートーベンです。重いところが好きです。手は小さいし、力もそんなにないけれど、ベートーベンの曲を弾きたくなってしまいます。特に『月光』が好きです。

苦手なのはモーツァルトです。軽やかな感じが上手く出せません。あと、ショパンは聴くのは好きですが、弾くのは苦手で。『子犬のワルツ』を弾くと秋田犬になってしまいます…。

憧れの曲はありますか。

憧れの曲はショパンの『エオリアンハープOp25−1』と『木枯らしOp25-11』です。

ベートーベンじゃないんですね。意外ですね。

弾けないからこそ憧れるんです。来年はショパンを頑張りたいです。

時間が空いてからわかる曲もありますし、寝かせる選択肢もありますよね。学生時代は理解できなかったけれど、今ならできるかもしれない、と思います。

ピアノの楽しさは美しさを追求できること

何が楽しくてピアノを続けていますか?

えらそうだけど、美しさを追求できることが楽しいんです。仕事って、一生懸命やっても美しくはなれないんですよね。成果は出るけど。音楽はやっただけ美しくなる。努力の量とできあがるものが比例するので、そこが好きなんです。

仕事は、成果が出ても、景気や環境要因に左右されることがありますからね。

これからピアノを始めようかな、どうしようかなと思っている人へのメッセージをお願いします。

ピアノを続けるためには、自分が「楽しい」と感じられることが一番大切だと思います。そのためには、先生との相性はとても大事。

先生によって、上手に弾くことを目指して厳しく指導してくれる方もいれば、楽しく弾くことを最優先にしてくれる方もいます。これからピアノを始めようとする人には、まず自分がどんな風にピアノとお付き合いしていきたいかを考えて、それに合った先生を選んでほしいとお伝えしたいです。

体験レッスンを行っている教室も多いので、たくさんの先生と出会い、お話を聞けるとよいのではないでしょうか。素敵な教室に巡り合えることを、祈っています!ピアノがある毎日は、とても楽しいですよ!

この記事を書いた人

お嬢シス

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©️2023 お嬢シス